フランス絵本*Nandor et Papillote*
2009年 07月 03日7月に入ってバカンシエ(バカンスの休暇をとる人)もこれから
どんどん増えていくことでしょう。
私のバカンスは?というと、数日だけどマルセイユに行く予定。
コ~トダジュ~ルの海~♩。
リヨンからTGVで1時間半ほどの旅。
友人に会ったり、海で泳いだり、美味しいブイヤベースを食べてきたいです。
「旅」の話にちなんで、私の本棚からお気に入りのフランス絵本を
1冊ご紹介します。

「Nandor et Papillote」(ナンドールとパピロット)
1958年Hachette刊行 Noelle Lavaivre作/絵

クラペットおばさんの絨毯である事に飽きたライオンのナンドールは
自分の生き方探しに旅に出ます。
エジプト旅行を謳う広告に惹かれるものの、お金がない。。。!
でも、美容院で知り合ったサーカス団で働く少女パピロットに
「うちで働かない?」と声をかけられ、アコーディオンが弾けるナンドールは
すぐにサーカス団に採用され、一躍人気者に。
でもナンドールの成功に嫉妬したサーカス団のアヒルたちは
ある時ナンドールに意地悪をし、失敗によってサーカス団をクビになった
ナンドールはパピロットと共に旅にでます。。。。(続く)

、、、というようなお話。
大人っぽいグラフィカルな画面構成、鮮やかでヴィヴィッドな色彩、
生き生きした表情のキャラクターたち。
ページをめくった時からこの絵本の魅力にズドン!。。。とやられました。
出版からもう50年も経ってるのに1ページ1ページがキラキラと輝いていて。
私もこんな良い絵本が描きたいなあ~。
ところで、アヒルたちはナンドールにどんな意地悪をしたのでしょう?。

(答え)
ナンドールのアコーディオンに穴を開けてそこにコショウを入れ、
ナンドールのくしゃみを止まらなくさせて、演奏できなくしたのでした。
なるほど~、考えたな、アヒルたちめ。
ダンサーがライバルの衣装を楽屋で破いたり、オペラ歌手が
ライバルの声を枯れさせる薬品をこっそり飲ませたり。。。なんて話は
漫画や映画でみたことあるけど、嫉妬による意地悪は絵本でも存在しますね。
他には、白雪姫に毒リンゴを食べさせた継母だったり?。
考えたら結構おとぎ話にもあるかも。
怖いです~。
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by colargol
| 2009-07-03 06:10