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リモージュのブックサロン2009

後戻りになるけれど、4月4日、5日の週末にご招待して頂いたリモージュのブックサロンのレポートです。ちょっと長いですがお付き合い下さい。

ブックサロンのサイン会は週末だけど、前日の3日に小学校でアトリエ教室をする事になっていたので2日の昼にはリヨンを出ました。
リモージュはリムーザン地方、地図で見るとリヨンからは西にまっすぐ一直線だけど、まずパリまで新幹線で2時間北上、乗り換えて今度は3時間南下するというちょっと遠回りのおかしな経路を辿りました。ホテルに到着するともうすっかり夜。地方から他の作家さん達もたくさん到着していて、まずブックサロン主催の市役所の方たちと簡単な挨拶して、他の作家さんたちと一緒にホテル内のレストランで食事を済ませました。
ホテルの部屋に入ると、市役所長さんからの手書きの「ようこそいらっしゃいました」のメッセージと、贈り物としてリモージュ焼のコーヒーカップが2客そっとベッドに添えられていて。

粋な心遣い~♥。

ちょっとした事だけど、この事で何となく緊張もスッと解けて、ワクワク気分が湧いてきました。いい感じ。

翌朝撮ったリモージュの駅。ドーム型の、オペラ座みたいな美しい駅。
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3日は午前中、小学校を2校まわってそれぞれ1時間少しお絵描き教室しました。
キツネくん絵本のアトリエはもう2回目なのでだいぶ時間配分とか要領も分かってきてて(といってもいつでもハプニングはあるんですけどね)、まずまずの運び。

は~い、みんな出来たの見せて~。
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午後は自由時間。初めてのリモージュ、せっかくだから観光せねば~、と町へふらり。まずはアドリアン・デュブーシェ国立博物館(Musee National Ardi en Dubouche)へ。
陶磁器のコレククション博物館としては世界でも有数のようで、18世紀以来のリモージュ焼コレクションからその他世界中から集められたアンティークのものなど約1万2000点の展示。圧巻でした。ロイヤルコペンハーゲンなんかの有名ものなど、素敵なものが色々あったけど、中でも私がとても心奪われたのが下のリモージュ焼のアンティークカップ。ミルクガラスみたいな乳白色の陶器にガラス?が絵のようにはめ込まれていて見とれてしまいました。かなりツボを押されたカップちゃん、持って帰りたいくらいでした(笑)。陶磁器の作り方からその歴史まで、陶器好きな方ならとても楽しめる博物館だと思います。
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博物館で目の保養をした後は、古本屋探し。
博物館に行く途中で偶然見つけたのは、ムッシューがひとりで切り盛りしているひっそりした小さな古本屋さん。人の出入りがなく暇なのか、私が入って古い教科書絵本を購入すると、ムッシューがどんどんアンティーク絵本のうんぬんについて語りだし、長話につかまっちゃいました。ここで他の古本屋さん情報をゲットして、ムッシューが紙にメモしてくれた住所を辿って次に見つけた所は、アルザス地方スタイルの家が並ぶ小道の古本屋さん。ここではアラングレさんのレア絵本を見つけました。
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町巡りを続けてテクテク。アトリエを構える陶器店通りを歩いたり。
リモージュは小さな町なので徒歩でも充分移動できます。
市役所やカテドラルの作りは威厳のある感じ。
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でも横道を入るとこんな可愛い感じのアパートも顔をひょっこり現したりして。
旧市街ってやっぱり面白い。
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旧市街にある常設屋内市場前でマルシェがたっていて、この地方の色んな特産品などを売っていました。ロバやウサギ、ブタなんかも展示?。
ここでリモージュの職人さんが作った白ビールをボリスのおみやげに購入。
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土曜日のブックサロンは10時から開始。
通常、駐車場の場所に大きな仮設会場が設けられていました。
さあ、入りますよ~。
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1年に1度のリモージュのブックサロンは、絵本だけではなく、BD(漫画)や小説なども含む総合的なブックサロン。分野ごとにブースが分かれていて、私はJeunesseのブースに。やっぱりここは一番カラフルで賑やか。
自分の席についていると、偶然、一緒に何度かお仕事したパリの出版社の編集者さんに声をかけられてビックリ。お仕事ではなくご実家がリモージュで、サロンに来ていて偶然私を見つけたのだとか。今まで電話やメールのやり取りで実際にお会いした事はなかった方なのでちょっと嬉しかったり。
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絵本作家の人たちがずらりと並んでサイン会。
左はジュディットさん。彼女とは今月末のサン・マロのブックサロンで再会します。私の絵本もまた色んな子供さんたちのお家に旅立ってくれました~。Merci!。
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会場内ではサイン会の他に、色んな討論会やイベントも。
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ブックサロンも最終日、レストランでの最後の食事。
食事は、主催者側から作家さんに滞在中の昼、夜毎回分の「レストランチケット」とリモージュのレストランリストが配布されていて、それを持って自分たちで好きな所へ行って食事していいのです。ただし金額の上限があって1回につき18ユーロまで。それ以上を超すものは自腹払い。(話反れますが、フランスのレストランは高いですね。日本だと1000円も出せばお腹いっぱいになるいいものが食べられるのに。)だいたい同じブースの作家さんたち同志声を掛け合って、どこに行こうか相談。で、グループになって行きます。毎回外食もカロリーが心配になったけど、せっかくだし、この地方の郷土料理を味わえるレストランを選んで食事しました。下は、リムーザンの肉、として知られているこの地方のステーキ肉。デザートもおいしかった~♥。(いつの間にやらカロリーの事など忘れている私。。。)
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心も(お腹も)満足。
リヨンに夜には到着すべくブックサロン終了前にみんなにさよならをして会場を後にし、リモージュ駅へ。TGVの中でみた夕日はとっても綺麗でした。
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リモージュのブックサロン、またいつか招待されたらいいなあ。
また頑張っていい絵本描かなきゃ~!。

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リモージュのおすすめレストラン
●Les Petits ventres(地方料理)
20, rue de la Boucherie
05.55.34.22.90
旧市街内の可愛いアルザススタイルの建物のレストラン。

●Un Air de Campagne(伝統料理)
3, Avenue Garibaldi
05.55.79.01,79
所々にアンティーク雑貨がデコレーションされた田舎風スタイルのレストラン。
by colargol | 2009-05-03 06:16 | ブックサロン(サイン会)